クリーニング店では衣類をきれいに洗い上げるだけでなく、衣類を快適に保つさまざまな加工技術を提供しています。 プロの技を上手に利用して、大切な衣類を長持ちさせましょう。
衣類の表面に付いた雨や、食べこぼしによる水や油をはじく撥水加工。水や油を通さずに空気や熱は通す加工方法で、風や雨を完全に遮断する防水加工とは異なります。効果は永久的に持続するものではなく、定期的なケアが必要ですが、市販の撥水スプレーより効果があり、ほとんどの繊維に加工できます。
背広や学生服、スーツなどのズボンやプリーツスカートなどはきれいに折り目が入ったものを着こなしたいもの。雨や雪の日に折り目が取れてしまったことはありませんか?クリーニング店の折り目加工にはさまざまな方法があり、洋服の種類によって価格にも差がありますが、持続効果が高く、ラインが薄くなってもアイロンで復元できる加工や持続はしないものの、低料金でできる加工もありますので、折り目加工を行っているクリーニング店に相談してみましょう。
ウールや合成繊維の洋服を着ているとき、パチパチッと静電気を感じた経験がある人は多いでしょう。冬場は特に静電気が置きやすく、不快感を覚えるものです。帯電防止とは繊維の表面に薄い膜を作ることで生地をなめらかにし、衣類を摩擦から防ぐ加工技術。静電気の発生を抑えるだけでなく、仮に静電気が発生しても、表面の膜を伝わって静電気が逃げやすくなるため、着心地の良さが実感できます。
汗に含まれる塩素やアンモニアが生地と化学反応を起こして変色するのが汗ジミ。毎日、身につける下着やワイシャツなどはこまめに洗濯やクリーニングすることで、汗ジミを防ぐことができますが、汗抜き加工はドライクリーニングと水洗いを組み合わせ、油汚れと汗などの水溶性の汚れを落とす技術です。黄ばみや虫食い、カビの予防にもなり、臭いも取れることから、背広や学生服などにお勧めです。
和服(着物)のクリーニングには特殊な技術が必要で、古くから行われてきたのは「洗い張り」という方法。これは、和服をいったんほどいてから洗って糊づけをし、板張りや伸子張りという方法でシワを延ばして、最後に仕立て直すというもので、日数や費用がかさむ手の込んだ洗い方でした。このため、最近では丸洗いをするクリーニング店も増えています。 また、道内のクリーニングチェーン「クリーンライン」では「洗い張り」と「丸洗い」のそれぞれの長所を生かし、欠点を取り除いた「京洗い」という技術を提供するなど、和服のクリーニングには細心の注意とプロの技が生かされています。一般的に和服は毎日着用するものではありませんから、着用後、風通しのいい場所で虫干しをしておけば毎回クリーニングに出す必要はありません。シミを付けてしまった場合は自分で処理をせず、和服専門のクリーニング店に相談しましょう。
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