シミ抜きのコツ教えます

家庭でできる応急処置

ついうっかり付けてしまったシミ。大切な洋服が台無しになったと諦めず、家庭でできる応急処置を覚えておきましょう。「こすらない」「広げない」「熱を加えない」の3点には特に注意して、応急処置が終わったら、早めにプロのクリーニング店へ。

コツ1 食べ物のシミ

カレー・味噌汁

香辛料の色素を含んだカレーは落ちにくいシミのひとつ。中性洗剤をぬるま湯に溶かし、綿棒や割り箸に綿を巻き付けた棒に付けてシミを叩きます。一度すすいで落ちていない場合はさらにシミ部分を揉み洗いし、漂白剤を使うか、早めにクリーニング店へ。

チョコレート

ティッシュや清潔な布で表面のチョコレートをつまみ取り、ベンジンを使い古しの歯ブラシや布に付けて軽く叩きます。次に中性洗剤で部分洗いをしましょう。ベンジンがない場合は、化粧用のクレンジングオイルに中性洗剤を混ぜても落とせます。

醤油・ソース

食事のときに付けてしまいやすい醤油やソースのシミは、水溶性のため、付けてしまってすぐなら、水洗いだけで落ちる場合もあります。シミの部分を水で軽く濡らし、布やティッシュで軽く叩いて落ちた場合は、そのまま洗濯すればOK。中性洗剤で部分洗いをするのも効果的です。それでも痕が残るようなら、漂白をするか、クリーニング店に相談しましょう。

バター・マヨネーズ

食用油(脂)を使ったバターやマヨネーズのシミは油溶性のため、水だけでは落とすことができません。まず、ティッシュや布でこすり付けないように表面のバターやマヨネーズを取り、ベンジンを含ませた布で叩いて、油分を取り除きます。次に中性洗剤で部分洗いをして、水できれいにすすぎます。卵を使っているマヨネーズの場合、お湯を使うとタンパク質が固まってしまうので、注意してください。

コーヒー・紅茶

水で濡らした布を固く絞り、シミの上から叩いて、裏側に布やティッシュを当ててシミを移します。外出先なら、水で濡らしたティッシュでシミを濡らし、ハンカチやティッシュでシミを叩いて移し取るのも効果的。砂糖やミルクが入っている場合は時間が経つと落ちづらくなりますので、早めにクリーニングに出しましょう。

赤ワイン

赤ワインは水溶性のシミですが、アントシアニン色素はクリーニング店でも取れにくいシミのひとつ。パーティーの席などでシルクのドレスや和服を着ている場合は、シミを付けないよう細心の注意を払いましょう。それでも赤ワインをこぼしてしまったら、水で濡らした布やティッシュである程度、シミを薄くしてから、早めに漂白剤を使って漂白してみましょう。時間が経てば経つほど、落ちにくくなりますので、翌日すぐにクリーニング店で相談してみてください。

コラム

シミの種類と性質

衣類につくシミは大きく分けて3種類。醤油やコーヒー、ジュースなどの水溶性のシミと、バター、チョコレート、マジックなどの油溶性のシミ、カレーや口紅、サビなどの不溶性のシミに分けられます。水溶性のシミは水で叩いてシミを移し取るのが基本ですが、水と相性の悪い油溶性のシミはベンジンや化粧用のクレンジングオイルを使うのが応急処置の基本。シミの種類が判断できないときは、無理に落とそうとせず、シミ抜きのできるクリーニング店に相談しましょう。
(お近くのクリーンラインへどうぞ。)

コツ2 化粧品のシミ

口紅

ハイネックのセーターや襟ぐりの狭い洋服を脱ぐときに、口紅が服についてしまった経験のある女性は多いはず。また、地下鉄や列車で吊り革につかまっているとき、袖に口紅が付いたり、混雑の中で隣の人に付けてしまったということもあるでしょう。口紅もファンデーション同様、最初にベンジンやクレンジングオイルを使い、中性洗剤で洗って落としますが、シルクやカシミアなどの高級素材はクリーニング店に相談してください。

液体ファンデーション

リキッドタイプと呼ばれる液体ファンデーションが洋服についてしまうトラブルは意外に多く、化粧中は気をつけていても、服を脱ぐときについてしまうケースもあります。決してこすったりせず、ベンジンやクレンジングオイルで、ファンデーションを叩いて落とし、中性洗剤で洗います。化粧品の場合、クレンジングオイルと洗顔フォームでも落ちますが、輪ジミになりやすいので注意してください。

マニキュア

洋服にマニキュアがついてしまったとき、除光液を使うという人がいます。綿素材なら除光液で落ちますが、色柄物の衣類は除光液が染料を落とすこともありますので、安易な使用は禁物です。アセテートなどデリケートな繊維に除光液を使うと、服に穴が開いてしまいますので、決して使わないように。

コツ3 暮らしの中のシミ

汗シミ

夏場やスポーツの後などにTシャツやトレーニングウエアに白い輪ジミができたことはありませんか?これは汗が乾いて塩化ナトリウムが表面に出てきたためで、見た目にも目立ってしまいます。塩分による汗ジミは着用後、早めに洗濯すると落ちますが、ドライクリーニングでは落ちません。汗をかいたら、すぐに洗濯する習慣をつけると、輪ジミは防ぐことができます。

血液

暮らしの中で、意外に多いのが血液によるシミ。子供のけがや調理中の傷など、注意していてもついてしまうことがあるはずです。血液はついてすぐなら、水で洗うのが一番。時間が経つほど落ちにくくなり、白い衣類には致命傷となります。時間が経った血液もいきなり漂白剤は使わず、中性洗剤で洗ってから、塩素系漂白剤や消毒用のオキシドールでシミ抜きをしてください。

油性ボールペン

仕事中、うっかり袖口にボールペンを付けてしまったり、キャップをせずにポケットに入れて、インクが付着するというケースがあります。油性ボールペンは水洗いでは落ちませんので、クリーニング店に相談しましょう。油性か水性か分からないマジックなどは霧吹きで水をかけ、水が染み込んだら水溶性、染み込まなければ油性と判断できます。

コラム

繊維の種類とシミ

水に溶けやすい水溶性のシミでも、衣類の種類によっては落ちにくいことがあります。綿やポリエステル、ナイロンなどの洋服や色落ちしないウール製品など家庭で洗濯できる衣類はシミ抜きの応急処置が効果的ですが、特殊な繊維はやはりプロの技が必要。シルク(絹)や麻の洋服や皮革製品、毛皮やスーツといったおしゃれ着をはじめ、シワ加工が施された洋服などは必ず、シミ抜きのできるクリーニング店に出すようにしましょう。(お近くのクリーンラインへどうぞ。)